グランツEYE（アイ）はきらめきを感じとる心の目を表しています。
仕事や日常を通じて感じる事や出来事をグランツEYE（目線）で綴るコラムページです。社名である『GLANZ』とは"きらめき"を意味します。"きらめき"を感じとる心を大切にしたい。そんな気持ちのもとに生まれたページです。

プレタポルテパリ展の三日間は自分達の出展もさる事ながら見て学ぶという事もありローテーションを組んで他の出展ブースにも足を運んだ。そんな出展2日目の日にプルミエールクラスという他のブースで15年ぶりで同級生に会った。彼女は学生時代ラナタンと呼ばれていた。蛙のアニメキャラクターに似ていたからだ。パリに住んでいる噂は知っていたが連絡も取らずにこんな場所で会うものだろかと正直驚いた。彼女はアクセサリーをやっている友人の出展を手伝っていてパン食に飽き飽きしてる話しなどをすると三人で食事をしようという事になり、ベトナムのフォーが美味しい店があるという事でその日はみんなと離れて食事に出掛けた。降り立った場所はベルヴィルという名の西荻窪のような場所だった。食後彼女のアーティスト仲間に会う事となり今流行っているカフェに行った。カフェは満員で彼等は言葉の話せない私を快く迎え飽きさせないように懸命におしゃべりしてくれた。私は言葉では伝えられない何かを感じていた。15年の時を経て私もラナタンも懸命に生きていた。それはお互いの環境が物語っている。私は異国の地で自由闊達に生きる同級生の姿を見て誇らしく思った。