デザイン 東京 西嶺町
 
 
グランツ コラム
   
 
グランツ デザイン 久留米
 
 
 

グランツEYE(アイ)は
仕事を通じて感じる事や 日常にころがる出来事(衣、食、住)をデザインを通して綴るコラム・ページです。
社名である『GLANZ(グランツ)』とは"きらめき"を意味します。
"きらめき"を感じとる心を
大切にしたい。
そんな気持ちのもとに生まれたページです。

 

    グランツ 久留米絣
久留米絣は生地の宝石

「みなさんは絣(かすり)という言葉から何を連想するでしょうか?」
私は今年2月に福岡県の八女郡広川町(やめぐんひろかわまち)という土地を訪れ、この簡素で美しい日本の藍(あい)の織物にふれた。
実は久留米絣は久留米で作られているのではなく、ここ広川町で生産されているのだ。手織りだと数百万という値もつくらしいが、もともと絣は庶民のもので、寛政の末(1800年)頃に"井上伝"(いのうえでん)という女性が考案したものとして伝えられている。短い時間の中で私が行った機械織り工場は木造の平家で日光を避けてか薄暗く、決して広くないスペースに木組みの「か細い機械」がガタン、ガタンと世話しなく唸りを上げていた。
私がここを訪れたのはこの町の名産である久留米絣を現代のテキスタイルとして"蘇らせたい"という仕事の依頼からだった。これは町の商工会が取組む一つの町おこし事業である。
そして今の私は不思議の国へ迷い込んだアリスといったところか…。伝統とデザイン、言葉で言うほど簡単なものではあるまい。
その2へつづく

 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
     
     
     
     
■久留米絣についてもっと
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